2010年12月07日

実践コース:佐賀の地産地健 第一週

実践コースもいよいよ最終講座が始まりました。
当講座のテーマは「地産地建」。
「地産地消」「地産地商」と根っこを同じくする、産地と消費地を近づけ、リーズナブルな商品を提供し、ひいては地域の活性化を図ろうとする大きなうねりの中から生まれた言葉のようです。

第一週は、前富士大和森林組合長・NPO法人調和の森の
松原 秀さん「私たちの暮らしと木のかかわり」です。

佐賀林業の生い立ち。
昨今のにわかな木材不足(それでも、巨大消費地への運賃など加味すると木材価格市場は納得のいくものではないようだ〜)、後継者不足、過疎化する産地、荒廃する山林。価格低迷の現状など、
長年林業に携わった者だけが語りうる興味深いものでした。


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このような均一な年輪の木を育てるために、「密植」を行い、その成長に合わせて枝打ち、間伐を行うのです。

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実践コースならではの「講師との近さ」・・・。
受講者数少なめ講義スタイルが、講師、受講者間の質疑をより活発にし、具体的な多くの疑問に講師が応えます。


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私は親父の植えた木を伐採しています。
そして植林をし、次の世代へ林業をつなぐのです。


アライグマによる被害

奈良市の唐招提寺で、国宝や重要文化財の建物にアライグマによる被害が出ていたことが過日報道されていた。詳細は上の「アライグマによる被害」をクリックしてご覧ください。
講師の松原さんによると、アライグマが、植林後、その下に何かが隠されているのではないかと、苗を引き抜き、掘り繰り返すことによる被害が最近増えているようだ。


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山林の被害に新たな脅威が。
イノシシに加えて佐賀にもシカが侵入してきたらしい。
シカは樹皮を剥ぎ取って食べるのでイノシシより大きな被害をもたらすと言われている。


ワイルドライフマネジメント

佐賀でも、野生動物による被害は軽微ではない。
サル、イノシシ、カラスなど〜。それにシカ、アライグマまでも。
それら害鳥獣への対応は、殺処分のみに頼るのではない様々な手法が実行されているようです。
詳しくは上記「ワイルドライフマネジメント」でご覧ください。


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自らも枝落としを行う当館館長も古節の処理などを質問。
プロの返答に流石の館長も納得の様子。

講師の松原さんからは、持ち込んだ物は持ち帰る心がけで来ていただければ「森林浴は勿論、ワラビ狩りにも是非おいで下さい。」と
お誘いを頂きました。

来年のことを言うと笑われるので今後どうするかは控えますが〜。
楽しそうではありますねえ。

下草刈、枝打ちなどとても私たちにはできないかもしれない、やっても、手伝いにはなれないけれど、山林に入り、そこが私たちにとってどういう場所なのかを知ることはできるだろう。


予告


次週12月14日は、山口新建材の山口誠二さんの
「木の家とアトピー」(仮称)です。おたのしみに。


<ゆっつら〜と館 T>

posted by スタッフ at 13:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 街角大学
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