2007年10月22日

佐賀市高木瀬町平尾の奉納相撲 2007

平尾は高木瀬町の北端、佐賀市清掃工場の南にある600人弱の人が暮らす集落。
この集落の平尾天満神社で毎年10月下旬、当集落の自治会により、子ども相撲が行われている。その起源は古く、昭和51年発行の「高木瀬町史」によると300年ほど遡れるようだ。

当時は相撲を催すことは難しかったが、ここの奉納相撲は特別に許された。この相撲には、福岡・長崎・熊本からも力士が集まり技と力を競った。賞品は餅だけ。
しかしかえって「平尾の餅相撲」として有名になった。
相撲の興行が佐賀で行われる時でも「平尾の者」と名乗れば、大木戸を開けて通してくれたという。

往時の賑わいは求めようも無いが、伝統は子ども相撲という形で遺され、当集落だけでなく近隣の集落から参加する子どもも多い。賞品は由緒正しい餅に加え、ノート・鉛筆などの文房具が奢(おご)られている?

小学生の頃、この日は午前中の授業だけで下校することが許されていた。2〜3時限ほど日数が足りなくなっていたかも知れない。それでも、立派な大人になった。

か、どうかは怪しいが。見守る大人の中で、まわしを締めて技も何も無い、手当たり次第の相撲をとるのは、集落内でのデビューでもあった。得意技は「カッシャギ」と「ビンタン」だったが・・・。

「何処の・誰それの子」「オードーモン」等として認知される場所だった。認知された結果、叱られることが多くなったが〜。
そうして子どもは、集落の大人・年長者から守られ、育まれて来たように思う。
似たようなことは何処にでもある地域の良識だった。

まっすぐに歩けない子ども、顔面から倒れこむ子どもがいる等の話を想いながら、目の前で相撲をとる子どもたちを見る。

まわしという自分の全力を加えられる物を掴み、他者を押し出し、或いは投げようと試みる。他方はその力を受けとめ、こらえ反撃しようとする。寸鉄も帯びないやり取りの中で子どもたちは、自分が込める力が、どのように他者に作用するかを知るのではないかと思った。

自分の力を知らない子どももいる。
老域における怪我が「昨日できたことが今日は出来なかった。」ことに縁るならば、子どもの怪我は「昨日出来なかったことが、今日は出来てしまった!」ことに縁るのではないか。
「そんな心算じゃなかったのに」と・・・。

また恒例の脱線?気配濃厚だが、終点まで付合い願いたい。

かようにくどく成ったのは偏に、土俵作り、餅つきなど一週間間前から準備された地元自治会の皆さんの心いき。それに応えて子どもたちが力いっぱい相撲をとる、この行事の良さを思うから、続けて欲しいと願うからに他ならない。

今日の始発は、「竜頭駅」  終点はご存知「蛇尾駅」。
今日もお付合い下さり有難うございます。

<ゆっつら〜と館 T>


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PHOTO

開催日前日の夜です
餅米60kgで作った餅を小さく切り分け熨斗をかけます。
忘れる位の数です。
あちらこちから、アタタタタ
男はどうも苦手な作業です。
本来餅はこの道具で切るのが伝統に従った作法だが〜。
土俵の綱を作っています。
長さは約15m。
先輩の力を借りなければ〜。

 どーにも成りません
踏み俵作りです。縄のかけ方にも決まりがあります。
ちゃんと覚えておかないと。

 こーにも成りません
上で作った綱を埋めます。
直径は4m55cm。微妙です。
四隅に掘った深さ約60cmの
穴に柱を立て俵を置きます。
土俵中央頭上に青竹をわたす。簡単なようで、これも中々大変なんです。そろそろ完成です。紅白の帯の巻き方にも決まりがあります。  ほらそっち反対やろ〜が
切替し〜。勝った方に優しさが見えます。力士(力のもののふ)はこうでなければいけない。女のと男の子との対戦です。
これから男の子もこうでなくちゃしっかり異性と向き合ってね〜。

突っ張りあいです
いいね、いいねえ
両者力いっぱい組み合ったまま
一歩も引きません。
l
posted by スタッフ at 02:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 民俗・行事・佐賀弁
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