2008年08月29日

蓮が全滅 佐賀城のお堀 移入種の脅威 Mアカミミガメ 1

minamibori.JPG
これは南堀の写真だ、西堀も同様である。
蓮が一本も見当たらない。数年前からこの状態らしい。
「蓮の花が咲く頃の朝の散歩が楽しみだった、散策にもってこいの場所だっただけに残念です。」と通りがかりの老夫婦は話してくれた。

旺盛に繁茂した蓮の下を「ガァーガァー」と鳴き交わしながらカルガモは泳ぎ、「ツィー」と一声発しカワセミは翡翠の軌跡を描いた。
足元の水面に目を凝らすと、ぶつぶつと湧き出すようにして現れた1cm程の稚魚の群れの下にライギョの親が姿を見せた。
冬、立ち枯れた蓮の堀にはカルガモ、マガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ヒドリガモ、オオバン、クイナ、或る時はキンクロハジロなど沢山の水鳥が訪れた。

*西堀では曖昧な記憶だが10年程前に、人為的に蓮は排除され一部だけが残されたと思う
南堀のもう一方(東側)は、また曖昧だが相当前から蓮はない。
ヘラブナ釣りを楽しむ人の姿を沢山見かけた。
蛇足だが、ここで110cmを超える草魚が近所の人によって釣られている。飼育した経験で言うと、相当量の植物を食う。90cm位のもので体重は10kgを超えるだろう。


midorigame.jpgakamimigame.jpg
蓮を全滅させた犯人と目されている亀、ミシシッピアカミミガメ
左は体長3cm程、ゼニガメとして売られている子ガメ。
左は20cm位になった成体。これもマウンティングと言うのだろうか?

ここには色々な大きさのカメがいるので、水槽で飼えなくなった為に放棄された個体ばかりではなく、この堀から流出する数本の細流で生まれ育った個体の存在も考えられる。
自宅付近のクリークでも沢山のアカミミガメを見るが、細流を遡るのを見たことはない。
在来種のクサガメは春から夏にかけて産卵の為か細流に入る。麦の収穫時期にコンバインで踏みそうになることもしばしばである。


buru-giru.JPGkoi.JPG
PLフィルターを着けずに撮影したため水面の乱反射光ではっきりしない写真だが、左は小さいのがブルーギル。少し大きいのはブラックバス。どちらも固有の生態系を崩壊させるインベーダーである。
好ましくない事態が人知れず進行、蔓延するのを「水面下で〜」と言い表すが正しくそのとおりだ。

右の写真はご存知の鯉だ。清流をイメージする向きもあるかも知れないが、実際はそうではない。雑食性であることはじめ、相当な適応力を持っている。在来種、もしくはそれに準じる魚とはいえ無闇な放流は、水質の浄化に大きな役割を果たすシジミ、カワニナ、タニシ、カラスガイなどの減少を招く。
80尾ほど鯉が放流されている松原川に貝類はいない。貝の体内に産卵するタナゴに同情する。4尾放流されている草魚に、あって然るべきのカナダモなどを食い尽くされ、これまた産卵場所を奪われたトンボにも同情を禁じ得ない。

里山に降りてくるサル、クマ、イノシシの獣害にどう対処するかが急務とされているが、都市部でのワイルドライフマネジメントも忘れられてはならないだろう。

久しぶりに佐賀城のお堀を見て、蓮が全滅していることに驚いた。
水質も悪化しているように思う。
蓮などの抽水植物も土壌に堆積した動植物の死骸、生活排水中の有機物等を取り込むことで水質の悪化を防ぐ働きを持っている。


arimasennsei.JPG
佐賀大学農学部 有馬教授 
教授は県などの依頼により蓮の全滅とアカミミガメの食害の関係を調査・研究されている。箱に沢山のカメが飼われていた。

新聞は、「3年まえに発生した鯉ヘルペスによる鯉の大量死、その死骸を餌にしてアカミミガメが大発生した為に蓮の若芽が食い尽くされたのではないか、アカミミガメは、成長に伴い草食性になる傾向があるようだ。」と報じている。


kusagame のコピー1.jpgsuppon.JPG
日本のカメ
左はクサガメ。是非とも生き物の名前は、漢字を添えて欲しい。
彼の場合は「草〜」ではなく、臭い亀だから「クサガメ」らしい。
有難い名前ではないのだが〜。

右はスッポン。彼の名前はカタカナで結構!最近増えたような気がする。従来はなかったことだが、細流にも入って来るようになった。
餌ともなるこれまた外来迷惑種のジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)を追ってきたと推測している。
ジャンボタニシは幹線クリークでは恐らく鯉に食われ、鯉が侵入できない細流で大量に発生しているのではないか。このような別の食物連鎖があるのではと思う。

イシガメも以前はいたが、最近目にしない。
クサガメの特徴は甲羅にある3本のキール。(盛り上がり、船の構造にもあるかと。キールロワイヤルとの関連は未知)

スッポンは自宅前の細流で採集。
素麺ほどの草を簡単に噛み切る。手掴みする場合は注意が必要。





意味不明語句と漢字の多用について


今回は幾つかの事柄について、説明する筆力不足もあり文中の青文字によりリンクを張りました。
しかし、検索エンジンにgoogleをお使いの方ならば、当方で張ったリンクでなくても意味不明語句を反転させ、右クリックにより現れるプルダウンリスト中の「〜を検索」をクリックすることで説明に該当するページを閲覧することが出来ます。
マウンティングなどは随意ご確認下されば幸いです。

<ゆっつら〜と館 T>がアップするブログは決まって長く、怠惰ではありますが今後とも宜しくお付き合い下さい。
尚、無用に漢字を用いますのは、文字数を減ずる為です。
すぐに、リミットの10000字を超えてしまうのです。
何某かのカウンターがあれば良いのですが。


今夜も長らくおつきあい下さり、有難うございます。





<ゆっつら〜と館 T>



シリーズ

蓮が全滅 佐賀城のお堀 移入種の脅威 Mアカミミガメ 2
移入種の脅威 ボタンウキクサ
posted by スタッフ at 13:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | 生き物・環境
この記事へのコメント
コメント有難うございます、返答が遅れたこと容赦ください。
「ミドリガメ」or「ゼニガメ」の表記については私も迷いました。
アカミミガメが移入される以前は国産の「イシガメ」
「クサガメ」の幼体が「ゼニガメ」と称して縁日などで売られていただろうことを勘案してあのように記した過程をご理解ください。
Posted by ゆっつら〜と館 T at 2011年10月07日 02:38
アカミミミシシッピガメは
ゼニガメではなくミドリガメの名で呼ばれて
市場に出回っております。
Posted by kame at 2010年06月11日 04:53
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