2007年10月09日

フック click to large
ストック&インスピレーション

鉄製のフックとギアが階段てすりのエンドパーツとして使われている。目にしてしまうと、大した物ではないと思うが。
何処にでもありそうで、滅多に手にする機会のないクレーン等のフックと大型機械のギア。
ストックしていたカリスマのインスピレーションの鮮やかさと豊かさに驚かされる。
客の気を引くフック、かみ合わせを意識してのデザインか。


オブジェ click to larage
デザインと町の技術者

 これも同店舗の前面を占めている鉄のオブジェである。
相当厚い鉄板が、遠目には革を材料にしたかのごとくに加工されている。この店舗は鉄筋コンクリートの2階建てで周囲の再生された店舗とは趣を異にするが、廃棄物?を活用したことに統一感がある。全景写真を紹介できないのが残念だ。町の技術者が腕をふるったと思われるアイアンワークがいたるところで見られる。



訪れる先々で廃品・廃棄物類を活かした構造物、ディスプレイが目につく。再利用を考えた時、先ず外すことが出来ないモノが鉄であろう。人と鉄には既に約4000年の付合いがある。

アルミ・ステンレス等は防錆性・清潔感に優れ、加工性に富むプラスチックが幅を利かせる時代であるが、人と伴に齢の襞を深めることはない。これらとコンクリートが町の隅々に至るまで多用された時、不老の若さを独り保つ配偶者との間に生じるものの如き、同時代性により添えない切なさ、カラフルを主張する存在の軽さがもたらす虚しさが人を襲うことは無いのだろうか。

「友が皆 我より偉く見ゆる日よ 花を買い来て妻と親しむ」
このような歌がふと過ぎる。

この町を再興したと言われるカリスマ、山野潤一氏に思いを馳せる。
自らの信念への理解を訴える日々があったろう。
カリスマはそれを若者のみに求めたのだろうか。

「鉄は熱いうちに打て」と言われる。鉄を少し扱うようになって、鉄に遊んでもらうようになって初めて知ったことがある。
「鉄は熱くして 打て!」

カリスマは老若問わず、人を熱くし続けたに違いない。
廃棄され錆を帯び、使命半ばにして大地に還らんとする鉄に、もう一度命を形作る鍛冶職人の気質に似た、物に対する深い愛着と炎がそこにあったと想像する。


<ゆっつら〜と館 T>



シリーズ 1. 2. 3. 4.

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2007年09月29日

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開店に備え水撒きに余念のないオーナー

この店は個人の住宅を改装したもので、店内に入ると庭の景色を楽しめるように工夫されている




上乃裏(かみのうら)通りは、熊本市の中心商店街上通りから東へ約100m離れた所、国道3号線と上通りアーケードに挟まれた「裏通り」「路地裏」と言っていい位置にある。

唐突ですが⇒地図

町屋・空家再生の経緯とカリスマ山野潤一氏については、
9月18日ログで館長が記述しているので割愛する。

この一帯の再生を半年ほど前、NHKの「ビジネス未来人」が紹介している。空家、廃業した店舗に新たなビジネスチャンスを求める若きチャレンジャーが、工務店を営む異端の都市デザイナー山野潤一と出会い、見棄てられた空間を再生し、自らもオーナーとして興きる過程を追った番組だった。
その中でカリスマは、若者の資金・運営方針などに対するアドバイスに至るまで徹底するコンサルの手腕も見せている。

再生された10店舗ほどを見た。
隣家との壁面はブリキ板、入り口ですら素人が板切れを無造作に打ち付けたかのような店舗すらあるが、オーナーそれぞれが、その時できる範囲で施した工夫が満ちている。
その稚拙・不揃い、無国籍を思わせる混濁は決して不快・不安なものではなく、狭い通りと相俟って、人の声が優しく響く世間に思える。

透明に近い明るさの中の心地悪さ、原色が我も我もと叫ぶが如くの喧騒を想う時、地方都市はこれで良いのではないかとさえ感じさせられる。
5感が快く伝わるような混濁。
釣れない釣師は「ササ濁り」という言葉を思い浮かべた。

やっぱり脱線したか。場所を選ばず脱線した。

各所で廃材物の利用が目につく。それらは番組中でも取り上げられていたが、カリスマが集積していた家具、什器はおろか、建築廃材等の流用であろう。
ある物は道路工事の際に使われる厚さ1cmもの板材。曲げ、ひねりなどの意匠がこらされ店舗前面を占め、薄い鉄板は精細なドクロとしてウッドデッキの擬宝殊(ぎぼし)?となっている。

ガソリンスタンドで目にするフィラー(スタンドマンが車の給油口に差し込むアレ)をドアの取っ手にしている店まであった。
ガラクタを上手く活かすコンセプトと、それを形にする多種多様な「町中の技術者」の参集によるものに違いない。

多くの地域で、自らが生まれ育った町さえもが使い捨てられようとしている。

しかしここでは、時代に取り残され風化を待つ、町という共有財産に新しい命が吹き込まれている。

様々な意向に安易に流されない、確たるリーダーシップと若い力が醸す統一感がそれを支えている。
その源はこの通りの歴史であり、周囲の環境と人との関わりの間で求められた調和なのかも知れない。

<ゆっつら〜と館 T>



シリーズ 1. 2. 3. 4.


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2007年09月11日

スリランカ津波被害復興チャリティコンサート

日時:9月9日(日)13時〜15時30分

場所:エスプラッツホールにて

主催:ゆっつら〜と街角大学委員会

たくさんの方々にご来場いただきました。本当に有難うございました。

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演奏してくださった『レインボー』『佐賀モダンジャズ・オーケストラ』の皆様、ご協力有難うございました。

また、スリランカ出身の佐賀大学の留学生の皆さん有難うございました。

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2007年08月27日

 佐賀北高等学校が甲子園で優勝を成し遂げた。
県勢としては佐賀商業高校以来13年ぶりだ。

快挙達成の衝撃を“そこ”で感じたかった。
その瞬間を目撃したかったが。


記事タイトルのネタは、
シーザーが戦勝を伝えた「来た、見た、勝った」である。

 
突出したプレーヤーがいるわけではないチームが、頂点まで登りつめた。
監督がインタビューの中で、「生徒」という言葉を多く用いていたことも心に留まった。

「諦めない」「懸命」「感謝」という言葉が眩しい夏だ。

<ゆっつら〜と館 T>



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2007年07月26日

 2004年のスマトラ沖地震による大津波はスリランカにも大きな被害をもたらしました。
津波に対する知識があったら、被害はもっと小さかったのではと言われています。
 そこで、津波や地震など多くの自然災害の経験から防災教育が進んでいる日本にできる支援は「教育」であることを強く確信し、佐賀大学経済学部のラタナーヤカ教授(スリランカ出身)を中心に、佐賀の人たちの協力によって 2006年3月に被害が大きかった南東部にあるアンバラントタ高校に図書館が建設されました。その名も『佐賀ランカ友好図書館』です。

sagaranka.jpg

 そこで次は、アンバラントタ高校の教育指導者を佐賀に招き、防災の研修を受けてもらい、その知識や経験をスリランカの子供たちに教えてもらうことを考えています。
 そのため、旅費などを工面する必要があり、佐賀大学OBでキーボード奏者の早瀬和義氏の積極的なお申し出によって、チャリティコンサートを開催する運びになりました。

 どうぞ、お誘いあわせのうえご協力ご入場くださいますよう心からお願い申し上げます。

surikonsato.jpg
 
日 時 : 2007年9月9日(日)13時〜
会 場 : 佐賀市文化交流プラザ・エスプラッツホール(エスプラッツ3F)
主 催 : ゆっつら〜と街角大学委員会
お問合せ: 40−8570
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2007年07月25日

koori.jpg

氷始めました。食べにきてね!
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2007年07月07日

今年はから梅雨かと思っていた。
だからと言って特別に覚悟などはしていなかった。

ビール業界、海の家はホクホクだろうなどと
下世話な話で盛り上がっていた。

スンゴイ雨が降った。松原川も増水して・・・。

人も車も急げない。
雨の情景である。
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2007年07月05日

先日、お隣のHさんからジャンボタニシを頂いた。
翌日、いるはずのない離れた床で発見!!

カウンター上の水槽から這い出て、
真夜中にあちらこちらを這い回っていたのでしょう。
ちょっと気持ち悪い…

tanishi1
tanishi2


このタニシ君
出身は「ひょうたん島公園の田んぼ」
お仕事は「こだわり野菜倶楽部」の田んぼの草取り
特徴、深夜徘徊の癖あり

働き者のタニシ君!養子に迎えてくださる方
いらっしゃいましたらこちらへご連絡ください!
  ↓  ↓  ↓
ジャンボタニシ君あげます係
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2007年07月03日

プレミアムからの陥落代々木公園のセミと言えば、ミンミンゼミであった。梢辺りの高所にいることもあって
プレミアムであった。それがヒートアイランド現象が言われだしたころから、その地位を失った。幼虫が暮らす地中の水分の問題もあるとされているが。
posted by スタッフ at 14:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | スタッフ投稿!

2007年06月13日

「街」単位の地域ビジネスブログ ”まちブログいさはや”サービス開始たった3ヶ月で
1日平均800PVの地域サイト。なぜ短期間で地域の商店に受け入れられたのか?
60代70代の商店主が情報発信を楽しみながら地域とのコミュニケーションをとっています。商店主の意識を変えた「まちづくり」の取り組みを見学してきました。

主役は「商店主」と住人・・諫早市の活動をご紹介します。



posted by スタッフ at 21:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | スタッフ投稿!