2007年09月29日

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開店に備え水撒きに余念のないオーナー

この店は個人の住宅を改装したもので、店内に入ると庭の景色を楽しめるように工夫されている




上乃裏(かみのうら)通りは、熊本市の中心商店街上通りから東へ約100m離れた所、国道3号線と上通りアーケードに挟まれた「裏通り」「路地裏」と言っていい位置にある。

唐突ですが⇒地図

町屋・空家再生の経緯とカリスマ山野潤一氏については、
9月18日ログで館長が記述しているので割愛する。

この一帯の再生を半年ほど前、NHKの「ビジネス未来人」が紹介している。空家、廃業した店舗に新たなビジネスチャンスを求める若きチャレンジャーが、工務店を営む異端の都市デザイナー山野潤一と出会い、見棄てられた空間を再生し、自らもオーナーとして興きる過程を追った番組だった。
その中でカリスマは、若者の資金・運営方針などに対するアドバイスに至るまで徹底するコンサルの手腕も見せている。

再生された10店舗ほどを見た。
隣家との壁面はブリキ板、入り口ですら素人が板切れを無造作に打ち付けたかのような店舗すらあるが、オーナーそれぞれが、その時できる範囲で施した工夫が満ちている。
その稚拙・不揃い、無国籍を思わせる混濁は決して不快・不安なものではなく、狭い通りと相俟って、人の声が優しく響く世間に思える。

透明に近い明るさの中の心地悪さ、原色が我も我もと叫ぶが如くの喧騒を想う時、地方都市はこれで良いのではないかとさえ感じさせられる。
5感が快く伝わるような混濁。
釣れない釣師は「ササ濁り」という言葉を思い浮かべた。

やっぱり脱線したか。場所を選ばず脱線した。

各所で廃材物の利用が目につく。それらは番組中でも取り上げられていたが、カリスマが集積していた家具、什器はおろか、建築廃材等の流用であろう。
ある物は道路工事の際に使われる厚さ1cmもの板材。曲げ、ひねりなどの意匠がこらされ店舗前面を占め、薄い鉄板は精細なドクロとしてウッドデッキの擬宝殊(ぎぼし)?となっている。

ガソリンスタンドで目にするフィラー(スタンドマンが車の給油口に差し込むアレ)をドアの取っ手にしている店まであった。
ガラクタを上手く活かすコンセプトと、それを形にする多種多様な「町中の技術者」の参集によるものに違いない。

多くの地域で、自らが生まれ育った町さえもが使い捨てられようとしている。

しかしここでは、時代に取り残され風化を待つ、町という共有財産に新しい命が吹き込まれている。

様々な意向に安易に流されない、確たるリーダーシップと若い力が醸す統一感がそれを支えている。
その源はこの通りの歴史であり、周囲の環境と人との関わりの間で求められた調和なのかも知れない。

<ゆっつら〜と館 T>



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2007年09月26日

壱之倉庫
昭和の古い町屋を活用した熊本の城下町のまちづくりの取り組みについて視察
富士川さん
熊本まちなみトラストの冨士川さんと
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第19回 ゆっつら〜と街角大学

テーマ:『寝たきりにならない人間づくり〜第2弾』
講 師:医学部附属地域医療科学教育研究センター 准教授 松尾清美

0921寝たきりにならない

〜狭い場所を通る時は、大車輪を両方はずしてしまうんですよ。
これで、電車やバスはもちろん飛行機での移動もできるんです〜

そう言って、ご自身の車椅子の車輪を外して見せてくださいました。

福祉用具や住宅建築設計の相談も受けられます。
 ↓ ↓
こちらへ
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2007年09月20日


akinai のコピー.jpg

伊万里から毎朝、早起きしてお得意さんのため、がんばっちょリます。もう80歳になります!!ムツゴロウ広場前にて
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9月20日(木)10時〜12時

現在の受講生は14名です。

期 間:7/26〜12/6 毎週木曜日(全20回)

受講料:5,000円
(うち3,000円はスリランカ津波被害復興支援の為に使います)

写真はスリランカ津波被害復興チャリティコンサートより(9/9開催)
津波被害コンサート
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2007年09月19日

彫金工房月

再生第1号の「彫金工房 月 & カフェサロン」
 
青森市の視察の帰り、9月11日に加賀市の町屋再生室を訪問してきました。
加賀市は加賀百万石の支藩の城下町で、大聖寺地区に古い区割りと町並みが多く遺されています。
 再生室では、空き屋の持ち主に賃貸を働きかけ、広く市の内外から入居者を募って工房やギャラリー、店舗等として再生する取り組みをしています。現在、6つの町屋が入居者の手で修復・改築され、利活用されており、新たな観光スポットにもなっています。
 写真はその第1号、元歯科医院が彫金工房とカフェになった町屋です。残されていた歯科医や技工士の道具が彫金に活用されるなど、建物だけでなく、元の内装や道具までもが上手く利活用されており、歯科医と彫金師の組み合わせの妙味に感嘆させられました。

加賀5.JPG
元診察室は作品の展示場へ
待合室(左端)はカフェサロンに


山下さん親子
山下さん親子
ご主人と息子さんが彫金、奥さんがカフェサロン経営
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2007年09月18日

千葉市より視察
千葉市経済農政局より視察来館
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第18回 ゆっつら〜と街角大学

テーマ:『ベトナム伝統的建造物群の修復 世界遺産をめざす農村集落』
講 師:昭和女子大学国際文化研究所客員研究員 江島建築事務所代表取締役 江島明義
ゆっつら〜と街角大学9/14

1回500円で参加できます(学生無料)

お問い合わせ先 ゆっつら〜と館(電話40−8570)
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9月13日(木)10時〜12時

現在の受講生は14名です。

期 間 : 7/26〜12/6 毎週木曜日(全20回)

受講料 : 5,000円
(うち3,000円はスリランカ津波被害復興支援の為に使います)
英会話9/13
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suriranka-2.gif

スリランカの国、北海道より小さく九州より大きい!
関心のある方はこちらをクリック


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