2007年09月18日

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市立図書館もある大型複合施設「アウガ」

 中心市街地の再生策としてコンパクトシテイ構想が注目されていますが、その先駆けともいえる青森市のコンパクトシテイづくりを9月9〜10の両日、視察してきました。
 青森市は、他の地方都市同様、低密度の市街地が郊外に拡大するなかで道路や上下水道など社会資本の整備費が嵩み、それに市街地でも1〜1.3mある積雪の除雪費用が上乗せされるという状況のなかで、郊外部の無秩序な開発を抑制して中心市街地の再活性化を図ることで、都市づくりの方向を市街地の内側に向ける、機能的で効率的なまちづくりを目指しています。
 写真は、青森駅前の再開発により、佐賀市でいえば、佐銀本店の筋向いにあたるところに、13年1月にオープンした大型複合施設「アウガ」です。延床面積5.6万平方メートルで、地上9階、地下1階、522台収容の立体駐車場を併設しています。地階は100店舗近い生鮮市場、1〜4回は若者をターゲットにした専門店、5階以上は公的施設で、市男女共同参画プラザ(5〜6階)、つどいの広場(6階)、青森公立大学まちなかラボ(6階)市立図書館(6〜9階)となっています。
 地階の生鮮市場は客足が疎らでしたが、図書館は利用者が多く、店舗の方も若い人を中心にそれなりの客が入っていて、一応、成功しているという印象を受けました。市の担当者の話によると、外にも近くにまち歩きを誘う「パサージュ広場」やシニア対応型分譲マンション等があり、駅前地区については確実に賑わいが戻ってきているとのことです
posted by スタッフ at 06:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 館長からの報告

8月末、STSの田中さんと熊本市のサンワ工務店の山野潤一さんを尋ねました。山野さんは15年位前から、上乃裏通り一帯の空き屋となった古い町屋を独自で修復し、若いテナントに斡旋、支援されてきた方で、現在ではその数は70軒にも及んでいます。1時間程度お話を聞いたあと、山野さんの案内で、手がけられた上乃裏通り一帯の町屋を見て回りました。写真はレストランとして再生した「壱之倉庫」です。

壱之倉庫の外部

壱之倉庫の内部
posted by スタッフ at 05:42 | Comment(3) | TrackBack(0) | 館長からの報告

2007年09月12日

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鳩首会談(きゅうしゅかいだん)

何時ものパン屋で買ったラスクパンを持って撮影に臨んだ。
思惑どおりに集まってくれるだろうか?

心配は無用だった。パンをまく準備を始めた途端
ワラワラ、クークーと集まってくれた。
タバコの箱ほどの大きさのパンを握りつぶして与えると
写真のような状態であっと言う間に食べてくれる。

鳩首会談とは
このように顔と顔を寄せ合って相談することをいうようだ。
野球のソレは「球種会談」か?

顔ぶれを紹介しよう。写真の上に時計を想定して欲しい。
準備はよろしいか?

12時と6時の位置にいる灰色に二本、黒い線のあるのが
「二引」(にびき)。
7時にいるのは灰色にゴマ状の斑点がある「灰胡麻」。
4時辺りにいるのがゴマの多い「黒胡麻」。
3時にいる翼先端に白い差し毛がある「灰胡麻差し毛」。
11時辺りにいるほとんど黒いのが「シングル」である。
写真にはないが、栗色をベースにした「栗二引」「栗胡麻」
「栗胡麻差し毛」、白をベースに栗色、黒色をまとった「モザイク」などがいる。

「シングル」が“横からクチバシを出して”いる。
何処にでもいるんですねコーユー奴が。
容喙(ようかい)する輩が。

のっけから脱線している。

ドバトはヨーロッパからアジアにかけて棲息していたカワラバトを家禽化(鳥を飼いならすこと)したものといわれている。

愛玩・食料・軍事目的(伝書)が主目的とされ、それらが
「自立」「逃走」「ドロップアウト」「職場放棄」「敵前逃亡」「リストラ」など、事情は彼らにおいても様々だろうが
「快哉」「逡巡」「流浪」の果てに神社などに住み着き、半野生化したものとされ「土鳩」「堂鳩」の漢字が充てられている。

クークー、グルッグル〜?「堂鳩」よもはや悟りを開いたか。

まだ脱線している。

1960年初頭から70年頃まで、多くの少年がハトを飼っていた。二回りほど大きい「食用バト」、純白で長い尾羽がきれいな「クジャクバト」を飼う大人もいた。
ダンボールの箱にハトを入れ、自転車でヒーコラ言って神埼橋まで行き、無事に帰ってくれよと祈りながら放すと、頭上を数回旋回してハトたちは西の方へ飛んで行った。
ヘーコラ言いながら家に帰り着くと、ハトたちはちゃんと帰ってきていた。

優れた帰巣本能により、ハトたちは伝書の役割を担い戦争中多くの殊勲を挙げた。
戦況を左右する機密文書を携えドーバー海峡を渡る伝書鳩
それを待ち構えるのはドイツ軍が放ったハヤブサ〜。

下にリンク張る。
ピースを喫っている方は勿論。嫌煙家も、万難を排して、愛息、愛娘、若い細君を早めに寝かしつけてでもクリックして貰いたい。細君の老若はこの際関係ない。
読み手に用意があれば、涙すら禁じえない生き物の姿がある。

松原神社のハトの数は減ったようだ。郊外に分散したのかも知れない。
10年位前まで、巨勢町玄海橋近くに、純白のハトを沢山飼育している鳩舎(ハト小屋)があった。
式典の際に白いハトを放すのを見られた方も多いに違いない。
ハトは平和のシンボルだった。

知恵を司るミネルバ(ギリシャ神話の女神アテナ)の使いとして知られるフクロウが、やがて疎ましがられたように
ハトもその冠を外されたか。

ハトは今も愛らしい。
機会があれば、そっと彼らを見て欲しい。
より機会があれば、水の飲み方に注意して見て欲しい。

脱線ばかりの長文を、最後までご覧いただき感謝する。
ケータイ使用の方、申し訳ない。

子どもたちは眠りましたか、細君は寝ましたか?


<ゆっつら〜と館 T>








シリーズ

1.ヤリタナゴ 2.ツチフキ 3.ニゴイ 4.トウヨシノボリ 
5.オオスズメバチ 6.ムクドリ+ことりのさえずり   7.ドバト 
8.スジエビ 9.ミツバチ 10.コゲラ  11.メジロ 
12.松原川の生き物たち号外-1  閉塞・停滞・混濁
13.大きな水槽が欲しい 14.松原川の生き物たち号外-2
15.アオサギ 16.松原川の生き物たち号外-3 撮影について
17.シジュウカラ  18.ツグミ
19.松原川の生き物たち号外-4 撮影機材について
20.カチガラス

2007年09月11日

スリランカ津波被害復興チャリティコンサート

日時:9月9日(日)13時〜15時30分

場所:エスプラッツホールにて

主催:ゆっつら〜と街角大学委員会

たくさんの方々にご来場いただきました。本当に有難うございました。

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演奏してくださった『レインボー』『佐賀モダンジャズ・オーケストラ』の皆様、ご協力有難うございました。

また、スリランカ出身の佐賀大学の留学生の皆さん有難うございました。

posted by スタッフ at 14:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | スタッフ投稿!

第17回 ゆっつら〜と街角大学

テーマ:『人旅南米〜夢は叶えるためにある〜』
講 師:佐賀大学文化教育学部卒業生 西野旅峰

想像を絶するほどのジャングルを抜けてホッとしたと思ったら・・・
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5メートルもの大蛇(アナコンダ)に出くわしたそうです!!

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西野さんの愛車のサドルはハート形でした。長距離を乗るのに最適な形だそうです。

12月にはまた新たな自転車の旅を計画されています。
行き先はアラスカ。極寒の地。
また一つ、夢を叶えるためのチャレンジですね。頑張ってください。
posted by スタッフ at 14:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 街角大学

英会話教室1

9月6日(木)10時〜12時

期 間:7/26〜12/6 毎週木曜日(全20回)

受講料:5,000円
(うち3,000円はスリランカ津波被害復興支援の為に使います)


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随時見学できます!

お問い合わせ→ゆっつら〜と館 電話0952-40-8570
posted by スタッフ at 13:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 語学講座

2007年09月10日

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号外1で紹介した松原川の「閉塞」「停滞」は解消されていた。しかし、大きな鯉が驚いて泳いだりすると、濁りが発生するような状態で「混濁」は完全に解消されてはいないようだ。

閉塞の一因はどうやら、市民会館東で行われているマンション建設工事にあるようだ。

神社角の派出所から東進する水路は、楊柳亭付近で南へ向きを変え264号線(旧34号線)をくぐり、先のマンションの東側に至るが、先週は工事のためこの水路が土嚢(どのう)でせき止められていた。
直径30cm程の塩ビ管は設置されていたが充分ではなかったのだろう。

今日見に行ったところ、土嚢は撤去されここの流れは戻っているように思えた。
楊柳亭前に至る前、麺房横から分派し南進する水路がある。
これはマンション西と市民会館東の間を流れ、山水荘南西で合流するが、工事中で未だせき止められたままだった。

裏十間川の流れが停滞していることを併せて考えれば、季節柄、農業用水確保のため、下流にある枝吉の水門、諸富町の蒲田津の水門により水位が高く保たれている可能性がある。
それにより、近隣の水路全体の流れが停滞しているのかも知れない。
しかし、写真を見ていただければ分かるように、松原川ではさしたる閉塞も停滞も見受けられない。

鯉にエサをやっている幼子たちの愛らしさに、思わず「双子さんですか?」と声をかけてしまった。
若い母親は振り向くと「はいそうです!」とにこやか笑って応えてくれた。
突然声をかけた非礼を後悔もしたが、通りかかった二人の女子高校生の「かわいい〜!」の声に救われた。

鯉の数の多さが、他の生き物たちの棲息を阻害していると考えているが、このような光景に出遭うと、綻ぶ(ほころぶ)、揺らぐ。

しかし、この子達がもう少し大きくなった時に、中に入って沢山の生き物にじかに触れ合える川であって欲しいとの思いは変わらない。
ヒト以外の生き物にとっては大きな迷惑かもしれないが。


<ゆっつら〜と館 T>




シリーズ

1.ヤリタナゴ 2.ツチフキ 3.ニゴイ 4.トウヨシノボリ 
5.オオスズメバチ 6.ムクドリ+ことりのさえずり  7.ドバト 
8.スジエビ  9.ミツバチ 10.コゲラ  11.メジロ  
12.松原川の生き物たち号外-1  閉塞・停滞・混濁
13.大きな水槽が欲しい  14.松原川の生き物たち号外-2
15.アオサギ 16.松原川の生き物たち号外-3 撮影について
17.シジュウカラ  18.ツグミ
19.松原川の生き物たち号外-4 撮影機材について






posted by スタッフ at 23:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生き物・環境

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「椋鳥」と漢字では書く。
ムクノキの実を食べるからこう名づけられたのだろう。
しかし、もうムクノキを見かけることは多くない。
それでもどっこいムクドリは生きている。

佐賀では「シガ」と呼ばれている。鳴き声からの命名だろう。
佐賀県人は音でこの鳥を認識した。

40年ほど前くらいまで、冬にしか見ることできなかったように記憶している。

20年ほど前頃から、松原神社で年中見かけるようになった。
クスノキの洞(うろ)に営巣し繁殖もしていたかも知れない。

最近は郊外に多く、田んぼで昆虫・クモなどを食べている姿をよく見かけるようになった。
人口密集地への集中棲息、それによる糞害などが無ければ、かなり有り難い「益鳥」だ。

この鳥もヒト社会に順応した「都市鳥」のひとつで、巣作りは人家の屋根などの隙間、工場などの通気口、橋げたの隙間などで行われている。
困ったことに、こういった場所は必ずと言って良いほど、カラスがチェックしている。

*少し小型のコムクドリがちょうど今頃見られる。
この鳥は渡りの途中立ち寄るだけのようで、数日〜一週間ほどしか佐賀には留まらないようだ。地上に降りることは少ない。

ムクノキの実を食べた経験がある方もおられよう。
パチンコ玉ほどの大きさの実が、黒くなれば「食べごろ」。
熟すのが待てず、青いうちに摘み取り、米ぬかの中に保存したこともあった。

関心のある方は、「ま」さん達が米を作っているひょうたん島の田んぼの北、橋を渡った所に4mほどの木が一本ある。
これがムクノキ。
昨日、数年ぶりに5〜6粒食べたが旨かった。
食するのは飽くまでも自己責任で。

今日も脱線した。


<ゆっつら〜と館 T>





シリーズ

1.ヤリタナゴ 2.ツチフキ 3.ニゴイ 4.トウヨシノボリ 
5.オオスズメバチ 6.ムクドリ+ことりのさえずり 7.ドバト 
8.スジエビ 9.ミツバチ 10.コゲラ  11.メジロ 
12.松原川の生き物たち号外-1  閉塞・停滞・混濁
13.大きな水槽がほしい  14.松原川の生き物たち号外-2
15.アオサギ 16.松原川の生き物たち号外-3 撮影について
17.シジュウカラ  18.ツグミ
19.松原川の生き物たち号外-4 撮影機材について
20.カチガラス

鳥の命名に関心があれば、独りよがりのブログだが
「中国の国鳥がタンチョウヅルに?」をご覧下頂きたい。
http://blog.goo.ne.jp/second-effort/c/571a856d20fded9c6a5ab3dcd5fd7849

鳴き声に関心があれば下のボタンをクリックされたい。
様々な鳥の鳴き声、さえずりが聞ける。

posted by スタッフ at 00:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生き物・環境

2007年09月09日

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ハチとアリは、これ位の大きさでいてくれて良かったと思う生き物だ。彼らがヒトと同じ位の大きさだったらと思うとゾッとする。

人肉のダンゴ?
きっと格好のエサだったに違いない。作り放題、食べ放題〜。
ヒエーッ。「泣きっ面にハチ」どころではない。

脱線癖が出たが熊に襲われての被害より、スズメバチによるものが遥かに多いという。用心用心。

アリはまだしも、空を飛ぶものを見渡せば、体重は最大17kg前後だろうから、巨大なハチの餌食になることは、「まあ有るまいと」“タカをくくっている”。しかし、大きい、強そう。

「魔よけ」として彼らの巣が有難がられていたりもするが、あれは軒下や屋根裏、木の茂みなどに巣を架ける小型のスズメバチものだ。
オオスズメバチは主に地中に巣を作ると言われている。
無遠慮な足音に、それこそ「蜂起」するのではないか。

松原川では昨年一度見かけた。街なかでは、ゴミ箱の中の缶ジュースに来るようだ。
ハチの被害に遭わないようにするためには、白っぽい服装を心がけるようにと言われている。

ハチが多くて困っておられる方、あるいは関心ある方は、以下をご覧いただきたい。ペットボトルで作れる捕獲器の作り方などの紹介がある。


<ゆっつら〜と館 T>



http://www2u.biglobe.ne.jp/~vespa/vespa201.htm


シリーズ

1.ヤリタナゴ 2.ツチフキ 3.ニゴイ 4.トウヨシノボリ
5.オオスズメバチ 6.ムクドリ+ことりのさえずり  7.ドバト 
8.スジエビ 9.ミツバチ 10.コゲラ  11.メジロ 
12.松原川の生き物たち号外-1  閉塞・停滞・混濁
13.大きな水槽が欲しい  14.松原川の生き物たち号外-2
15.アオサギ 16.松原川の生き物たち号外-3 撮影について
17.シジュウカラ  18.ツグミ
19.松原川の生き物たち号外-4 撮影機材について
20.カチガラス

2007年09月08日

第1話 「なんかかってよかよ」

昭和50年。東京の大学に何とかもぐりこんだ「ま」はその風体のまま2年生の夏を迎えていた。

実家にはそれなりの資産があり小遣いなどに不足はなかった。
しかし彼には、ひとつ足りないものがあった。
なかなか「間」が詰められないのだ。
これは、学業以上に彼が執着している異性との関わりを求める上で大きな問題だった。

転機が訪れた。20年溜め込んだ熱情を放つ時が来た。
どのようなシーンであったか〜。

「肩を貸すから、もたれかかっていいよ。」と彼は、胸の高鳴りに怯えながら、思いっきりロマンチックに言った。
傍らの少女は弾けるように立ち上がると、「ウレシー」と叫び
呆気にとられる彼の腕に絡みついた。

二人は買い物に行った。
生活に困っていないとはいえ、その頃の彼には、大人の財布はなかった。

彼は“その時”、数年封印していた佐賀弁を思わず使ってしまっていたのだ。
「なんかかってよかよ。」と。
「なんか、かって、よかよ」→「何か買っていいよ。」と少女は理解した。

体を投げかけることを恐らく意味する。「なんかかる」。
「依存」を促した彼の言葉は、その後「おねだり」を容認する結果を招いたかも知れない。

用いる言葉が共通だったとしても、言葉はそれのみで全てを伝えきれない。

言葉は字幕のようなものでなければならない。今風に言えば、空気を読んだ言葉か。
逆を言えば、言葉が違っても思いは伝わる。
意識の同調が確かなら。

今、唇を奪うことは正しい。

状況と距離感を「ま」は、つかめていなかった。
どのようなシーンであったか根堀葉堀してみたいものだ。

<ゆっつら〜と館 T>



シリーズ

よかね佐賀弁1 「ま」さんのリクエストに応えて
よかね佐賀弁2  爽やかな佐賀弁
よかね佐賀弁3 ほけまくい
posted by スタッフ at 01:33 | Comment(3) | TrackBack(0) | 民俗・行事・佐賀弁