2008年03月28日

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佐賀城下ひなまつり巡り3 恵比須ギャラリーの文末で
「しまった〜!こんな番組があったとは。」と嘆いた。
佐賀に詳しい人であれば「あっここは!」と思われる場所が沢山出てくる、佐賀学に使えそうな、ほぼ100%佐賀県内で撮影されたのではなかろうか?と思えるTVドラマを録画しそこねたのだった。
2月23日午後9時〜11時にかけてTV朝日系列で放映された「土曜ワイド劇場 和菓子連続殺人事件」である。

沢山の方にお尋ねしてようやく「録画しています」という人に出会えた。
なんとこのドラマ中でヒロインの実家の東京の店舗「橘屋本店」、中心舞台となる伊万里の老舗「清甘堂」のロケ地となっている村岡総本舗の企画室長村岡氏からテープをお借りできた。
その録画テープを館まで持参下さり、当時の逸話をうかがうチャンスを頂いた。

本来ならば、佐賀城下ひなまつりの期間中にサクサクとヘッポコブログで紹介すべきだったが、佐賀県フィルムコミッションへの問い合わせ、テープから抽出したシーンと今流行りの“つき合わせ”をしながらのロケ地撮影。又しても思わぬ寄り道まで食ってしまい記事のUPが遅れてしまった。

後悔と釈明(言い訳)の連発だが
斯くなる上は、3回位のシリーズとしようと開き直るのだ。


粗筋
結婚相手の和菓子職人・礼二に逃げられた東京の老舗和菓子屋の娘・橘菓乃子(高橋由美子)は礼二が佐賀県伊万里市の老舗和菓子屋「清甘堂」で働いていることを知る。
「清甘堂」を訪れた菓乃子は、予期せぬ殺人事件に遭遇する。次々に起こる事件の謎を菓乃子の味覚が、幼なじみで佐賀大学の犯罪学教授・千葉公平(葛山信吾)に助けられながら解きほぐして行く。


主な出演者

高橋由美子・葛山信吾・秋本奈緒美・内藤武敏・布川敏和・
加茂さくら



ロケ日程:平成16年5月25日〜6月6日
 ロケ地 シーン     ロケ場所
・佐賀空港         佐賀空港
・清甘堂(工場)      村岡総本舗小城工場 須賀神社
・清甘堂(表・店内)    村岡総本舗本店
・清甘堂(座敷・庭・廊下) 旧古賀家(佐賀市)
・清甘堂(座敷)      旧福田家(佐賀市)
・清甘堂付近の神社   八坂神社(佐賀市)
・中嶋神社         伊万里神社
・喫茶店           浪漫座(佐賀市)
・鏡山            鏡山
・鏡山(池のほとり)    神野公園(佐賀市)
・大学             佐賀大学
・警察署内部        佐賀県庁本館
・その他           佐賀県庁北堀


資料提供:佐賀県フィルムコミッション
 〒840-8570 佐賀県佐賀市城内1-1-59
 TEL:0952-25-7296 FAX:0952-25-7443

 

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清甘堂の座敷・庭・廊下などのロケが行われた旧古賀家

最初の殺人事件当夜、木戸口に立つ秋元奈緒美の姿が印象的。
彼女は長身なのだろう、庇に頭が当たりそうだ。
凡庸な言い方だが、こうして改めて観るとこの界隈はなかなかではないか?切り取り方の妙を得てこそだが〜。


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清甘堂の庭
ひな祭り期間中に撮影したが、落胆する平板極まりない絵だ。

一般的なデジタル一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)は撮像素子が小さいため画角(写せる範囲)が狭くなる。辛い。
フルサイズのデジイチが欲しい。
野鳥の撮影には画角の狭さが、逆に望遠として機能する4/3(フォーサーズ)規格のカメラも使い分けたい。
そうですよね、カメラサービス佐賀の皆さん。

同じカメラなのに幾つもの規格が乱立するデジカメ。良いような悪いような。フィルムだったら使い捨てであろうと、EOS1であろうとF6であろうとこんな問題は無かったのに。そうですよねT尻さん。

「館長アレを導入して!」と機材の貧弱を嘆くが、カメラワークも含めて「空気感が写ってないっ」と己が腕を恨んだりへこんだり。

表現者には行間を読ませる筆力、読む者には、眼光紙背に徹する迫力・力量が要る。言い訳がましいなあ〜。


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清甘堂付近の神社
菓乃子の結婚相手岩崎礼二(山崎銀之丞)が殺人の容疑者として刑事に問い詰められるシーンが撮られた八坂神社。
実はいろいろ面白い所である。これまた平板な絵だなあ。


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神社横の通り
清甘堂の次男・堀内真吾(西川弘志)の嫁・堀内鞠子(秋元奈緒美)はこの道を通り家を出る。
飛び出しがちな、切れ長の眼が思いつめていた。

正面の楠の大樹は大林宣彦監督の「水の旅人」で山崎勉演じる
一寸法師のような侍・墨江小名彦が巨大なカラス?と格闘するシーンにも登場している。記憶に拠ると樹上だった。
「よらば大樹の陰」の諺はあるが、小市民に於いては記憶にはよらんが良いかも知れない。


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とある喫茶店?
鞠子の元恋人・葛原孝夫(布川敏和)が友人に会うシーンは浪漫座で撮られている。
手前のガラスケース、調度などは当然レイアウトし直されている。


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鞠子が、2番目に殺害される男から脅迫を受ける場所
佐賀県庁北側にある西の堀端である。この辺りは度々出てくる。
近辺には沢山の楠があるが、変な樹形だ。


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伊万里警察署付近
菓乃子の祖母・橘小百合(加茂さくら)が着物姿でめかしこみ現れたりもする、くすのさかえはし。

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伊万里警察署署内
2番目のドアから刑事が出てくるシーンがある。
佐賀県庁本館中央階段を上がって2Fの東側。
奥の人物は警察官ではなさそうだ。

この写真はサスペンスドラマを追ったに相応しいフレーミングだ。
見る者を不安に陥れるくらいの塩梅に傾いている。
フォーカシングスクリーンを換えねばいかん!
そうですよねカメラサービス佐賀さん。

撮影中1Fの警備に当たっていた人がずっとついて来た。
「怪しい者ではありません、TVドラマのロケ地を〜。ブログに〜。」と説明しながら近づくと、彼は解ったような解らんような顔をして一定の距離を保って後ずさりするではないか。

こんな世の中だ、危険な人物とここでも誤解されたか。

釈明を施してなお誤解に塗れるのは忍びなくもあるが・・・。
止む無し。シリーズ2に続く


<ゆっつら〜と館 T>





シリーズ


和菓子連続殺人事件第1話 佐賀市編
和菓子連続殺人事件第2話 小城市編

和菓子連続殺人事件第3話 唐津・伊万里
和菓子連続殺人事件第4話 道草(予定)

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2008年03月17日

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昨年11月の絵付け体験の様子。2日間で約60人の参加者が絵付けを体験しました。

佐賀城下ひなまつり
有田焼絵付け体験のご案内


日 時:平成20年3月21日(金)・22日(土)・23日(日)
午前11時〜午後3時
場 所:佐賀市呉服元町656広場そば ゆっつら〜と館    Tel 0952-40-8570

*参加費:1000円(1枚)
*完成品の送付を希望の方は、実費の負担をお願いします。




問い合わせ先

中央本町商業振興会
担当 山内 Tel 0952-22-6403 携帯電話 090-7296-6021
posted by スタッフ at 15:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年03月07日

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佐賀は全国で最も多くの「えびすさん」が鎮座されていると言われています。おなじみの「鯛えびすさん」の他にも大福帳を持ったり算盤を持ったり、踊っている「えびすさん」など四百数十体。
これらの「えびすさん」は商売繁盛、大漁祈願、あるいは北東に位置していることから、鬼門除けにとそれぞれが神様として古くから庶民の信仰の対象として愛され続けながら現在に受け継がれています。

「ひぜん張り子」はこの「えびすさん」をモチーフにして創作張り子を作り出し、佐賀の民芸品として、広く愛されるように丹精が込められています。粘土からの型おこし、和紙の張り込み、絵付けと行程の全てが手作業です。完成まで三週間を要します。


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ebitennnai.jpg 粘土の型おこし、和紙のかさね張りなど製作行程を説明するスタッフ。写真下の白い物は絵付けを待つ「えびすさん」です。
取材日3月7日は千葉県・山口県・北九州市など遠来の方はじめ、
多数のお客様がありました。

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logo.gifまつばら工房は松原神社裏手、松原川沿いにあります。川面の光もすっかり春めき、鯉たちも元気です。

まつばら工房 
〒840-0831 佐賀市松原2丁目4-9
TEL・FAX 952-23-5705


この記事は工房のパンフレットから抜粋して作成したものです。
佐賀市の恵比須については シリーズ3・4 も参照下さい。
照明の関係で実物とは色の違いが若干あります、了承願います。


          
<ゆっつら〜と館 T>


シリーズ

佐賀城下ひなまつり巡り1 佐賀座ギャラリー
佐賀城下ひなまつり巡り2 エスプラッツ
佐賀城下ひなまつり巡り3 恵比須ギャラリー
佐賀城下ひなまつり巡り4  まつや
佐賀城下ひなまつり巡り5 井徳屋
佐賀城下ひなまつり巡り6 ひぜん張り子まつばら工房

posted by スタッフ at 23:43 | Comment(2) | TrackBack(0) | 佐賀市の見もの

2008年03月05日

当館の常連に、Mさんがおられる。Mさんは僕より少し年長だから“年女”を5回は経験しておられるはずだ。

常連さんだから随分お世話になっている。
今月の1日・2日に「うどん屋」を当館でやったが、この時も主力として頑張って頂いた。

隣のH本もH越も常連だから主力の任を充てられたのは当然である。うどん屋は、かのM、H、H、当館のH&Hの頑張りで予定より早めに“売り抜けた”。微力Tはなんとか踏ん張った。

後片付けも終わりトッコラ〜ト
(物事をなし終えて一息入れて腰掛けているような様子)
していると。

Mさんがホケマクイを持ち出した?

「ホケ」とは湯気のことである。「ホケノタチヨッ。」とは、湯気が立っている様を言い、「マクイ」は捲くるが転訛(てんか・・・なまった)したものと佐賀新聞社刊・志津田藤四郎著「佐賀の方言」にある。
「呆気」(ほうけ)と「ホケ」が同音であることから
「コノホケマクイガ。」と揶揄した。「この馬鹿が」である。

実体のない架空の物としても「ホケマクイ」は用いられる。

「マエサイ イタテ、ホケマクイ バ カッテキテ クレンコ。」
「前(家)に 行って ホケマクイ を(ば)借りて来て くれないか。」などのように「ホケマクイ」を知らない子どもたちに向けて使われた。

内実を知らない子どもは、前の家に行き
「オンジサン ホケマクイ バ カシテクンシャイ。」
と無邪気に頼んだものだった。
内実を知っている大人は不実なもので
「アリャー!ソイハナイ、トナイ ニ カシトッボー。アスケー イタテンサイ。」
と応えることを大人同士で暗約していた。
「あれー!それはね、隣の家に貸しているよ。あそこに行ってみなさい。」
こうしてその子は訪ねる先々で、似たような対応をされ、たらい回しにされた。

「内実」「不実」などと記したが、この佐賀弁が用いられていた時代は未だ子どもが多く、そして各家庭でも自分たちで“ものづくり”が行われていた。

例えば正月用の餅つき。もち米を蒸して、それを搗いて、雨戸などの広い板の上で丸める作業などが行われ、雑多・緊張状態となる。その際、好奇心と役に立ちたいと思う気持ちで一杯の子どもの存在は「人払い」の対象とならざるを得なかった。

今なら「2階に行ってゲームでもしてなさい!」「お金をあげるからコンビニにでも行ってらっしゃい!」となるのだろうか?
一家で完結する対応だ。

「不実」とは、本当はかまってやりたのだが、今はそうしてやれない親の気持ちを指し示していると解釈して頂ければ幸いだ。

物、施設が充分ではなかった時代
子どもは地域社会に見守られ育まれていた。
あの頃の子ども、「KY」などのスラングで逆に大人を煙にまく子どもも同じようにかわいい。

溢れるようなお金があっても
7歳の娘の親にはなれない。絵に描いたような格好の良い中年になれたとしても、15歳の息子の親父にはなれない。

最近漸くそれに気づいた。


<ゆっつら〜と館 T>




シリーズ

よかね佐賀弁1 「ま」さんのリクエストに応えて
よかね佐賀弁2 爽やかな佐賀弁
よかね佐賀弁3  ほけまくい

posted by スタッフ at 23:35 | Comment(2) | TrackBack(0) | 民俗・行事・佐賀弁

2008年03月03日

当館常連のKさんがパネル展を見ておっしゃった。
「終戦直後の私たちは食とは、安くて美味く身を作るものと教わりました。あれから60年、
私たちは安いものを求めはすれど、美味しく食べる工夫、体を作る食に対して充分な関心を持ち、配慮をしているのでしょうか?」と・・・。

個食・弧食・固食・粉食・戸食・子食・濃食・小食。色々あるなあ。

低年齢層にまで広がる生活習慣病。ファストフードは「ファーストフード」として受け入れられているのではないだろうか。
食への無関心は医療費の高騰と無縁ではない。
食を考え直すのも良いだろう。


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musubi1.jpg musubi2.jpg
「食事バランスガイドごま」と、「園児用給食」。試食もできます
コマは、回らないと倒れてしまいますが、回り始めるとけっこう傾いても倒れずに回り続けるものですね。
「食事バランスガイド」で、何をどれだけ食べれば良いのかを知ることができます。

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食べる事の大切さを、こどもにも分かりやすいように工夫されています。

主催/NPO法人 食育むすびの会
期間/3月3日(月)〜3月8日(土)
時間/10時〜17時まで
posted by スタッフ at 16:06 | Comment(2) | TrackBack(0) | スタッフ投稿!

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井徳屋は、松川屋や松尾写真館など佐賀の歴史を感じさせる古い町屋が軒を連ねる、松原神社参道にある旧旅館です。
木造3階の建物は中心市街地には数が少なく、百年近い歴史を持つ建物を何とか残そうとする有志により運営されています。


itokuyaroten.jpg itokuyanai.jpgコーヒー、抹茶などのおもてなしは勿論、スタッフ手作りの小物の販売もしております。

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マルチストラップ  1000円メガネホルダー  2000円
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メガネケース   1800円
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カードケース  1200円
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手帳カバー  2000円
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180×300
eprons.JPGepronl.JPG
ショートエプロン 1500円
370×700
ロングエプロン 1800円
520×700
zabuton.JPG

どうぞお立ち寄りください


めにゅー

 ぜんざい 300円

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 抹  茶  250円
座布団   2000円
380×380




シリーズ

佐賀城下ひなまつり巡り1 佐賀座ギャラリー
佐賀城下ひなまつり巡り2 エスプラッツ
佐賀城下ひなまつり巡り3 恵比須ギャラリー
佐賀城下ひなまつり巡り4  まつや
佐賀城下ひなまつり巡り5 井徳屋
佐賀城下ひなまつり巡り6 ひぜん張り子まつばら工房
posted by スタッフ at 03:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 佐賀市の見もの