2007年09月10日

松原川の生き物たち号外-2

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号外1で紹介した松原川の「閉塞」「停滞」は解消されていた。しかし、大きな鯉が驚いて泳いだりすると、濁りが発生するような状態で「混濁」は完全に解消されてはいないようだ。

閉塞の一因はどうやら、市民会館東で行われているマンション建設工事にあるようだ。

神社角の派出所から東進する水路は、楊柳亭付近で南へ向きを変え264号線(旧34号線)をくぐり、先のマンションの東側に至るが、先週は工事のためこの水路が土嚢(どのう)でせき止められていた。
直径30cm程の塩ビ管は設置されていたが充分ではなかったのだろう。

今日見に行ったところ、土嚢は撤去されここの流れは戻っているように思えた。
楊柳亭前に至る前、麺房横から分派し南進する水路がある。
これはマンション西と市民会館東の間を流れ、山水荘南西で合流するが、工事中で未だせき止められたままだった。

裏十間川の流れが停滞していることを併せて考えれば、季節柄、農業用水確保のため、下流にある枝吉の水門、諸富町の蒲田津の水門により水位が高く保たれている可能性がある。
それにより、近隣の水路全体の流れが停滞しているのかも知れない。
しかし、写真を見ていただければ分かるように、松原川ではさしたる閉塞も停滞も見受けられない。

鯉にエサをやっている幼子たちの愛らしさに、思わず「双子さんですか?」と声をかけてしまった。
若い母親は振り向くと「はいそうです!」とにこやか笑って応えてくれた。
突然声をかけた非礼を後悔もしたが、通りかかった二人の女子高校生の「かわいい〜!」の声に救われた。

鯉の数の多さが、他の生き物たちの棲息を阻害していると考えているが、このような光景に出遭うと、綻ぶ(ほころぶ)、揺らぐ。

しかし、この子達がもう少し大きくなった時に、中に入って沢山の生き物にじかに触れ合える川であって欲しいとの思いは変わらない。
ヒト以外の生き物にとっては大きな迷惑かもしれないが。


<ゆっつら〜と館 T>




シリーズ

1.ヤリタナゴ 2.ツチフキ 3.ニゴイ 4.トウヨシノボリ 
5.オオスズメバチ 6.ムクドリ+ことりのさえずり  7.ドバト 
8.スジエビ  9.ミツバチ 10.コゲラ  11.メジロ  
12.松原川の生き物たち号外-1  閉塞・停滞・混濁
13.大きな水槽が欲しい  14.松原川の生き物たち号外-2
15.アオサギ 16.松原川の生き物たち号外-3 撮影について
17.シジュウカラ  18.ツグミ
19.松原川の生き物たち号外-4 撮影機材について






posted by スタッフ at 23:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生き物・環境
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