2008年01月15日

松原川の生き物たち11 メジロ

mejiro のコピー.jpg

眼の縁が白いから、「メジロ」と名づけられたのは容易に想像できる。英名も Japanese White-eye。

ご覧のとおり、これといった特徴のない、スズメより小さい鳥だ。
メジロがいるからには・・・推察とおり「メグロ」もいる。

メグロは、特別天然記念物に指定されている、世界中で日本の小笠原諸島「母島」にしか棲んでいないという超珍鳥。
一方メジロは、下流の公衆トイレ辺り、北の太鼓橋から
三百紀橋(みほきばし)の間にある茂みにいることが多い。

ここでは3〜4羽の小さな群れだが、「メジロ押し」という“言い回し”があるように、沢山のメジロたちがひとつの枝に、押し合いへし合い止まっている様子が見られるかも知れない。

今時分の鳴き声(地鳴き)は「ツィー」と単調なものだが、繁殖期を迎える頃には「ピーチクパーチク」など、いろんな鳥の歌が混じったような囀り(さえずり)を聞かせてくれる。

時効を完全に成立させる遥か昔の幼年期、この鳥を捕ったり、飼ったりしていた。
「滝のそばに棲んでいるメジロが良い〜。」と聞きつけ、金立・久保泉はおろか、オトリを入れた鳥かごを風呂敷で包んで自転車の荷台に載せ、小城まで遠征したりもした。

メジロは正直な鳥で、ミカンを食べさせると黄色の、野菜をすり込んだ餌をやると緑色の糞をした。

新年早々のブログで、酒を飲まそうとした相手はメジロだった。
結果は判らん。てめえが先に酩酊に陥ったからである。

数日前、心を入れ替えた。
当館で「かき氷」を販売した時に使った氷蜜を与えている。
「イチゴ」「宇治」「ブルーハワイ」を交互に。

どんな糞をしているか、結果は判らん。
じっと観察していると筋肉が引き攣る。
もう、老年期にさしかかっているからである。

幼年期から青年期にいたるまで、可愛がっている心算で小鳥を虐待しつづけた?
現在彼らを捕らえたり飼育するには諸々の資格、許可が必要とされている。

人さえも生きにくい世の中 
なにも狭いかごに閉じ込めて飼うこともなかろう。
愛らしい所作と美しい囀りを見せて、聞かせてくれればそれで
十分ではないか。
その刹那、身を翻し去ろうとも。鳥も人も。

年初は妙に達観するんである。

今夜も長文にお付き合い下さり、有難うございました。


<ゆっつら〜と館 T>




シリーズ

1.ヤリタナゴ 2.ツチフキ 3.ニゴイ 4.トウヨシノボリ 
5.オオスズメバチ 6.ムクドリ+ことりのさえずり  7.ドバト 
8.スジエビ  9.ミツバチ 10.コゲラ 11.メジロ  
12.松原川の生き物たち号外-1  閉塞・停滞・混濁
13.大きな水槽が欲しい 14.松原川の生き物たち号外-2
15.アオサギ 16.松原川の生き物たち号外-3 撮影について
17.シジュウカラ  18.ツグミ
19.松原川の生き物たち号外-4 撮影機材について
20.カチガラス

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