2008年01月29日

松原川の生き物たち15 アオサギ

aosagi2.jpg
翼を広げると2m近くになるだろう かなり大型の鳥である
首を縮めて飛ぶのでツルとの見分けは容易   
この個体は大体北東に飛び去る 声は「グゥワー」 品は無い
大財橋北の東にある塒(ねぐら)に棲むと想われる


IMGaosagi.jpg
身づくろいをしている
松原神社の東太鼓橋(正式名称ではない)北にある楠の梢で
成鳥は灰色と黒のコントラストが顕著 後頭部の冠羽も見える




東の太鼓橋から派出所に至る辺りで時々見かける。
昨日は、川中に渡された竿石の上から魚を狙っている様子を
対岸から見ることができたが、晴天の日はあまり人を寄せ付けないようだ。

撮影の準備をしていなかったので、捕食の様子を見ることしかできなかった。
この日彼はいい食事ができなかった。主食とする30cm位までの魚はフナ、二ゴイの幼魚など、“いるにはいる” が気温9℃・水温4℃。魚たちも石の下から出てはこない。

コサギ(シラサギというサギはいない)など小型のサギは隠れた魚を追い出す“足技”を持っているが、リーチとパワーを過信してか彼にその技は備わっていない。

体重が1〜2kgの彼の胃袋は今日は空かもしれない。
5〜6月に巣立った雛が翌春を迎えられる確立は50%と聞く。
厳しい世界だ。

父と共に銃を担いで狩猟をしていた1970年代。クリーク・圃場周辺を終日歩いても彼らに出くわすのは稀だった。

警戒心が強く、人を忌避する彼らが生息するのは、山中、あるいは麓にある森に囲まれた大きな池か広大な干潟だった。
それをこんな身近で見ることができる。
安易に生息数の増加と喜んで良いものか。

「DDT・BHC・PCPなどの農薬が使用禁止になり魚族が回復、それを餌にするアオサギが増えた」との見方がある。
であるならば
トキもコウノトリの復活も容易であるはずなのだが・・・。


英名は Grey Heron  灰色のサギを意味する。だのに
どうして「アオサギ」なの?しごく尤も(もっとも)だ。

緯度の違いによって?
リンネ一派が又しくじったか?

浅学を晒すが、「アオ」とは「白でもない黒でもない」色を指したようだ。
「青い体験」「青二才」「青女房」この辺りは未成熟などと解釈して遠からずとも思える。
「白人」⇒「素人」「黒人」⇒「玄人」これらの中間に「青」があるとの類推である。
蛇足で、しかし。
「青々とした緑」「アオガエル」「青」「蒼」「緑」「翠」「碧」に至っては、混乱するしかない。

○○青果で売っている「耐病青首総太り」?

○○青果では病に耐え、首の部分が青い、身が総じて太い品種の大根を売っているのだ。

グリーンとブルーも明瞭ではない。
鳥類でいえば、マガモのオスは首が光沢のある翠に近いグリーンなのに「アオクビ」とも呼ばれる。

言葉・文字には新出の事物を表す説明責任がある。
或る時期、モノと文字のリンクが切れたか?
ミッシングリンクとは違うなぁ!

この辺りの錯綜を解いて下る方がおいでであれば
是非助けて頂きたい。

今夜も駄文におつきあい下さり有難うございます。


<ゆっつら〜と館 T>



シリーズ

1.ヤリタナゴ 2.ツチフキ 3.ニゴイ 4.トウヨシノボリ 
5.オオスズメバチ 6.ムクドリ+ことりのさえずり 7.ドバト 
8.スジエビ  9.ミツバチ 10.コゲラ 11.メジロ 
12.松原川の生き物たち号外-1  閉塞・停滞・混濁
13.大きな水槽が欲しい 14.松原川の生き物たち号外-2
15.アオサギ 16.松原川の生き物たち号外-3 撮影について
17.シジュウカラ  18.ツグミ
19.松原川の生き物たち号外-4 撮影機材について
20.カチガラス



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