2008年04月23日

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10年程前に「スローフード」なる物をある雑誌で知った。
その時覚えたのが、フランスパンの中を適当にくり貫き、その中にトマトを詰め込み、棒などでグシャグシャと潰し、塩を振りかけて食うというものだった。単純極まりないこの作法と「スロ〜」がどうもうまく結びつかなかったが・・・。

その時その場所にある物を美味しく頂くために工夫を凝らす、ゆったりとした心の有り様がスローライフではないかと考えている。
であるからして、手早くできても「スロー」なのだ。
サンドウィッチ、鉄火巻きなどで言われるようなバックグラウンドは知らないが、結構気に入っている食べ方だ。

ビールの売り上げが低迷し、原材料や製法を工夫して酒税を低く抑え、発泡酒よりもさらに安い価格を実現しているいわゆる「第三のビール」が伸びているらしい。

木陰で読書としゃれこんだ。残念ながら麦茶である。



<ゆっつら〜と館 T>

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撮影用にお借りした T・Yさんの作品
作者いわく、「写真で見るとスゴイ」


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2008年04月21日

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新機参入?PENTAX K100D

最近不振だった。
1.どうも画像がはっきりしない。
2.度々画像が傾く。

新しい機材を導入した。PENTAX K100Dだ。
写真右の*istDSと外見は殆ど変わらないが2年後に発表されたこれには手振れ防止(カメラのブレ)機構が備わっている。
その効果はシャッター速度2〜3段分はありそうだ。
これでブレた写真は無くなる。はずだ。


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画像の傾きへの対策

デジタルプレビューがある。
これにより、撮影記録する前にカメラ背面のモニターでその写り方を確認することができる。

やり方は簡単で、シャッターを押す代わりにシャッターボタンの基部にあるレバーを操作するだけだ。

フィルムカメラ全盛の頃、「ポラパック」というのがあった。
プロはこのポラロイドパックをカメラの背面につけて撮影し、ポラロイド写真で光の回り方、影の出来方を確認してから、ようやくフィルムでの撮影始めるのだった。
ストロボを使用する撮影の際不可欠の作業・儀式でもあった。


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いきなり、窓際・老兵待遇・解雇・とはならない*istDS

手前の銀色のリングは、1975年まで作られていたねじ込み式のレンズを現代のカメラでも使用可能にするアダプターだ。

いくつかの制約はあるが、30数年前のレンズが使えるのは面白い。精密度はじめ数値に置き換えられる描写力はどう考えても現代のレンズに敵うはずはないのだが・・・。
デジタルカメラでこのような楽しみ方が出来るのは、おそらくペンタックスだけではないか?
プロは狙って機材を替える、アマチュアは衒って機材を替える。
曰く、「柔らかな描写だ。」・・・輪郭描写が甘いのでは?
「曖昧にこそ、物の存在の本質がある。」・・・へ〜っ!


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話せば長くなるシンクロターミナル増設

ひな祭りシリーズをやっていた時だ。施設内の照明が控えられていて充分なシャッター速度が得られず、一脚を付けて撮影を行った。
上手くいった。
手応えを感じながら取材を始めようとノートを取り出す手は、股間の中央まさしくそこに保持していたカメラから離れた!時を許さず・・・
一脚もろともカメラはゆっくり倒れ、激しく硬いフローアに打ち付けられた。AF不能。レンズが回らなくなった。

どうも一時に複数のことを関連付けて、シンクロして行えない。
今時は4〜5万円のパソコンですらマルチタスクと称して全く別の処理を実行しているのに。これでも若い頃、あっちの方は複数の難事を同時に処理していたのだが・・・?昔の話だ。
断りを入れて置くが、Hの方ではない!

このような経緯で*istDSはカメラサービス佐賀に。
受け取りの日、T尻ジュニアから修理内容の説明を受けた後、「T−90にシンクロターミナルを増設したのを雑誌で見た〜。」と話すと、彼はあっさり「これですか!」とそれが付けられたトップカバーを取り出した。わが意を得たりである。

上の写真「S」の横が増設なったシンクロターミナルだ。
T−90のパーツなのでキャップも正しくキャノン製をおごっている。

*istDSは内臓ストロボも装備しているが、GN(ガイドナンバー)は11しかない。大光量が必要な時は外付けストロボを用いなければならない。これまではカメラの天辺にあるホットシューにアダプターなるものをかませてそこからシンクロコードを引いていた。
これでスッキリ解決てなもんである。

それで写真がどう変わるもんではないが・・・。
アマチュアは何かにつけ奇を衒うのだ。
「学問に王道なし」・・・。「趣味に横道あり」か?


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換骨奪胎? 横道まっしぐら

カメラの上で大輪を広げているのは、鍋の底に広げて使う蒸し器ではなく、「東芝発光器P−3」である。
青い柱頭のようなものは「東芝閃光電球super3Bcolor classM」。
5個入り230円とパッケージにはある。

「閃光時間13ms」とあるから13/1000秒だ。これ位長く発光してくれると、どうなんだろう?いろんなシャッタースピードにシンクロしそうだが。恐くて、勿体無くて試す勇気が無い。
都市宝山で両方合わせて300円弱で漁ってきたのに。
己が狭量が情けない。
 
編集途中でコメントを頂いたが、仰るとおり。
シンクロターミナルといいこれといい、ニヤニヤが止まらない。

*カメラサービス佐賀のT尻ジュニアは、小型のストロボにこれと同様の反射板を強引にくっつけてニヤニヤしているようだ。

ブログも大いに横道に逸れた。今回は容赦願いたい。
なにしろ、ニヤニヤが止まらないのだ。



<ゆっつら〜と館 T>


シリーズ


1.ヤリタナゴ 2.ツチフキ 3.ニゴイ 4.トウヨシノボリ 
5.オオスズメバチ 6.ムクドリ+ことりのさえずり 7.ドバト
8.スジエビ  9.ミツバチ 10.コゲラ 11.メジロ
12.松原川の生き物たち号外-1  閉塞・停滞・混濁
13.大きな水槽が欲しい 14.松原川の生き物たち号外-2
15.アオサギ  16.松原川の生き物たち号外-3 撮影について17.シジュウカラ  18.ツグミ
19.松原川の生き物たち号外-4 撮影機材について
20.カチガラス
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2008年04月15日

単身赴任の方にお勧めかも?
アクセスが望外に多かったので矢張り、その2です。

「有田焼き絵付け体験」は講師が準備してくれた素焼生地に参加者が思い思いに絵付けをします。
絵付けの時間は昼食を含めて約4時間。その後有田の窯で焼成してめでたく作品完成!
お手元には20日前後で届くようです。

今回一番遠くからの方は福井県から・・・。
帰省した佐賀のお土産作りとしての参加だったそうです。

単身赴任の方、「パパは元気です、佐賀は焼き物で有名だよ。
パパが作った食器でみんなで食事を楽しんで・・・。」
「夫婦モノを作った。送る。俺は元気でつつがなくやっている。」などはいかがですか?日常使う焼き物が醸すコミュニケーション。
素敵な絵柄?ではないですか。

勿論家族での参加も大歓迎。
一点1000円です。何点作られても良いそうです。
 
yunomi2.JPG
「今更〜。」は禁句かも知れない。これから「殊更〜。」の時代だ。
細君が、その器を掌に抱き、「あなた」と漏らす、そのたゆとう様を思い浮かべられよ。


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「空腹は何よりのスープである。」
このような時代が忘れ去られた今。会話こそがそれに代わるだろう。「ねえ母さん、親父って、意外にいけてるかもね。」
子はそう言ってくれるかも知れない。


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これはT・Yさんの作品だ。
クラブ・同好会などのグッズとして作るのも面白い。






<ゆっつら〜と館 T>




有田焼絵付け体験


*次回開催日未定
*参加費:1000円(1枚)
*完成品の送付を希望の方は、実費の負担をお願いしました。


指導・焼成
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有限会社 李荘窯業所

〒844-0007 佐賀県西松浦郡有田町白川1-4-20 
Tel 0955-42-2438 URL http://www.risogama.jp/





問い合わせ先

中央本町商業振興会
担当 山内 Tel 0952-22-6403 携帯電話 090-7296-6021
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2008年04月14日

3月17日に紹介した、有田焼き絵付け体験が21日(土)22(日)当館で行われました。
本日その焼き上がりが届きましたので作品を紹介します。


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佐賀市にお住まいのTさんの作品です。
麦の穂の絵柄に自作の句が添えられています。

Tさんは絵付け体験3度目だそうです。麦の葉先の鋭さを出すために「絵をさかさまにして、筆を手前に引くようにすることはテレビで学びました。絵筆がとても柔らかで文字を書くのが大変でした。」とおっしゃっていました。

作る楽しみ、使う愉しみ。豊かな時間を持たれたでしょう、
自分で作った湯のみで一息入れる。とても贅沢なひと時ですね。


<ゆっつら〜と館 T>
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2008年04月07日

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第2話は清甘堂の庭のロケが行われた旧福田家から始まる。
写真の撮影はひなまつり最終日の3月31日月曜日。平日にも関わらず“そこそこ”観光客を見かける。改めて祭りを興し、続け、支えて下さった方々に感謝する。


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清甘堂の座敷のロケが行われた旧福田家

最初の被害者となった清甘堂の当主・堀内隆右衛の遺書がこの座敷で開けられる。
遺書には、全てを長男に譲ると記されていた。


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旧福田家の庭

菓子職人として清甘堂を継ごうと思い続けてきた次男・真吾(西川弘志)は遺言に納得がいかない。
嫁にも去られ縁側で自棄酒をあおる


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鏡山の池としてロケが行われた神野公園の池

清甘堂の次男真吾の嫁・鞠子(秋本奈緒美)は中央の小径を人待ち顔で歩く。その数日後、幼なじみの公平、祖母のさゆりとここを訪れた菓乃子は水死体を発見する。ドラマの中では、カナヅチの被害者は溺死とされているが、実際の池は溺れ死ぬほどの深さはない。ブラックバスもいる。

この公園は江戸時代に造成された10代藩主鍋島直正の別邸。
神野(こうの)のお茶屋と呼ばれており遊園地、動物園、桜の名所として市民の憩いの場となっている。
園内には幕末から明治初期にかけて西郷隆盛とともに活躍した江藤新平の銅像もある。
広い邸内には、四季の植物を配した日本庭園があり、小動物園、遊園地なども設置されており、池の中央には、茶室を復元した「隔林亭」(かくりんてい)がある。
園内東の「トンボ池」には絶滅危惧種のヒシモドキが移植さていると記憶しているが・・・?


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上の写真の右手前

ドラマでは橋の向こう側にパトカーが止まっている。実際は道幅2m位。普段車は入れない。背後には築山がある。

高校生の頃、美術の授業はほとんどここでの写生に費やした。
近くにあるグリコの工場から甘い匂いが漂っていた。
あの匂いとクチナシの花の香りは今も苦手だ。


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清甘堂の店舗としてロケが行われた村岡総本舗小城本店

右手のレンガ造りの建物は村岡総本舗羊羹資料館。
ヒロイン菓乃子の実家「橘屋本店」は、佐賀市高木瀬町にある同社佐賀本店にCGで背景にビルが合成されている。


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羊羹資料館1F

建物は1941年(昭和16)に村岡総本舗が建てた砂糖蔵を改装したもので、国の有形文化財に登録。本店と併せて、「22世紀に残す佐賀県遺産」に指定されている。
1Fは製造行程のビデオ、雑誌の鑑賞・閲覧ができる休憩コーナーになっている。入館者には羊羹と抹茶の無料サービスもある。


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羊羹資料館2F

明治〜昭和にかけて使用していた製造道具や原料、珍しい外国の羊羹やラベル等が展示されている。

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ドラマでも登場する和三盆糖(わさんぼんとう

ほとんどこのようなアングルでドラマでも紹介されている。
ドラマでは、この味が事件の謎を解く鍵となる。



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羊羹のラベル

館内には15種類ほどのラベルが展示されていたが・・・。
バナ々羊羹、リンゴ羊羹。どんな味か食べてみたいものだ。リンゴは兎も角、バナナが容易に入手できる時代だったのだろうか。子どもの頃、昭和30年代中ごろまでバナナは遠足、運動会、どうかすると入院しなければ口にできない高価なものだった。


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清甘堂前の橋と神社

いろいろなロケが編集されて場所もつなげられているが、殊ここに限っては、店舗のすぐ前にこのように橋があり向こう側に神社がある。須賀神社だ。
1316年に下総(しもうさ、現在の千葉県北部、埼玉県の東辺、東京都の東辺)より下向した千葉胤貞(たねさだ)が祗園社を建立、後に須賀神社と改名された。
階段は160段ほどあったろうか?
登らなかった。もし登り切ると小城の町が一望できる。
ズボラを決め込めば神社背後まで車で行ける。
ここからは南方遥かに佐賀平野が見渡せる。

橋の下を流れる(橋の名前を思い出せず)祗園川はホタルの名所として知られる。
5月下旬から6月半ばが見ごろ。上流域では森林性のヒメボタルを観る事もできる。 祇園川のホタルは、川の環境悪化で絶滅が危惧された時期もあったが、昭和58年、ホタルの乱舞を「もう一度見たい」との気持ちで「小城源氏ボタル保存会」が設立され、環境浄化や人工飼育などの取り組みにより「蛍の里」が復活したという。
生き物の移入は、先に紹介したヒシモドキも含めて遺伝子レベルでの違いから“控えよう”との警鐘もあるが、それらが生育できる環境が整えられたことに先ず感謝したいものだ。


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神社の階段登り口
*また写真が傾いている。右傾か?対応策は打ってある

1989年12月26日に公開された渥美清の人気シリーズの42作目となる「男はつらいよ ぼくの伯父さん」。
この作品は佐賀県内各地でロケが行われている。
寅さんはここで参拝者相手に例の調子で杖を売っていた。

当地の小城高校に通うと設定された後藤久美子はF-1レーサーの妻に、吉岡秀隆はDrコトーに。
そして寅さんは逝った。



寄り道がなければ第3話は、唐津、伊万里です。





<ゆっつら〜と館 T>



シリーズ


和菓子連続殺人事件第1話 佐賀市編
和菓子連続殺人事件第2話 小城市編
和菓子連続殺人事件第3話 唐津・伊万里 
和菓子連続殺人事件第4話 道草



取材協力

旧福田家におけるボランティアの皆さん
村岡総本舗 佐賀本店・小城本店の皆さん


参考資料

佐賀新聞社刊 村岡安廣著 
肥前の菓子シュガーロード長崎街道を行く

株式会社村岡総本舗企画・発行
(株)佐賀広告センター編集・製作
 
肥前の菓子

zassi.JPG

肥前の菓子シュガーロード長崎街道を行く:A4判155Pは
佐賀県内の書店、村岡総本舗直売店で販売されている。
価格1,000円(税込)送料1冊210円(冊数により違ってきます。)

メールでの注文も可。住所氏名、電話番号、冊数を記入の上 info@so-honpo.comまで。


肥前の菓子:A4判63Pは羊羹資料館で入手可
問い合わせは TEL 0120-35-8057









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2008年03月28日

4輪車.JPG

佐賀城下ひなまつり巡り3 恵比須ギャラリーの文末で
「しまった〜!こんな番組があったとは。」と嘆いた。
佐賀に詳しい人であれば「あっここは!」と思われる場所が沢山出てくる、佐賀学に使えそうな、ほぼ100%佐賀県内で撮影されたのではなかろうか?と思えるTVドラマを録画しそこねたのだった。
2月23日午後9時〜11時にかけてTV朝日系列で放映された「土曜ワイド劇場 和菓子連続殺人事件」である。

沢山の方にお尋ねしてようやく「録画しています」という人に出会えた。
なんとこのドラマ中でヒロインの実家の東京の店舗「橘屋本店」、中心舞台となる伊万里の老舗「清甘堂」のロケ地となっている村岡総本舗の企画室長村岡氏からテープをお借りできた。
その録画テープを館まで持参下さり、当時の逸話をうかがうチャンスを頂いた。

本来ならば、佐賀城下ひなまつりの期間中にサクサクとヘッポコブログで紹介すべきだったが、佐賀県フィルムコミッションへの問い合わせ、テープから抽出したシーンと今流行りの“つき合わせ”をしながらのロケ地撮影。又しても思わぬ寄り道まで食ってしまい記事のUPが遅れてしまった。

後悔と釈明(言い訳)の連発だが
斯くなる上は、3回位のシリーズとしようと開き直るのだ。


粗筋
結婚相手の和菓子職人・礼二に逃げられた東京の老舗和菓子屋の娘・橘菓乃子(高橋由美子)は礼二が佐賀県伊万里市の老舗和菓子屋「清甘堂」で働いていることを知る。
「清甘堂」を訪れた菓乃子は、予期せぬ殺人事件に遭遇する。次々に起こる事件の謎を菓乃子の味覚が、幼なじみで佐賀大学の犯罪学教授・千葉公平(葛山信吾)に助けられながら解きほぐして行く。


主な出演者

高橋由美子・葛山信吾・秋本奈緒美・内藤武敏・布川敏和・
加茂さくら



ロケ日程:平成16年5月25日〜6月6日
 ロケ地 シーン     ロケ場所
・佐賀空港         佐賀空港
・清甘堂(工場)      村岡総本舗小城工場 須賀神社
・清甘堂(表・店内)    村岡総本舗本店
・清甘堂(座敷・庭・廊下) 旧古賀家(佐賀市)
・清甘堂(座敷)      旧福田家(佐賀市)
・清甘堂付近の神社   八坂神社(佐賀市)
・中嶋神社         伊万里神社
・喫茶店           浪漫座(佐賀市)
・鏡山            鏡山
・鏡山(池のほとり)    神野公園(佐賀市)
・大学             佐賀大学
・警察署内部        佐賀県庁本館
・その他           佐賀県庁北堀


資料提供:佐賀県フィルムコミッション
 〒840-8570 佐賀県佐賀市城内1-1-59
 TEL:0952-25-7296 FAX:0952-25-7443

 

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清甘堂の座敷・庭・廊下などのロケが行われた旧古賀家

最初の殺人事件当夜、木戸口に立つ秋元奈緒美の姿が印象的。
彼女は長身なのだろう、庇に頭が当たりそうだ。
凡庸な言い方だが、こうして改めて観るとこの界隈はなかなかではないか?切り取り方の妙を得てこそだが〜。


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清甘堂の庭
ひな祭り期間中に撮影したが、落胆する平板極まりない絵だ。

一般的なデジタル一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)は撮像素子が小さいため画角(写せる範囲)が狭くなる。辛い。
フルサイズのデジイチが欲しい。
野鳥の撮影には画角の狭さが、逆に望遠として機能する4/3(フォーサーズ)規格のカメラも使い分けたい。
そうですよね、カメラサービス佐賀の皆さん。

同じカメラなのに幾つもの規格が乱立するデジカメ。良いような悪いような。フィルムだったら使い捨てであろうと、EOS1であろうとF6であろうとこんな問題は無かったのに。そうですよねT尻さん。

「館長アレを導入して!」と機材の貧弱を嘆くが、カメラワークも含めて「空気感が写ってないっ」と己が腕を恨んだりへこんだり。

表現者には行間を読ませる筆力、読む者には、眼光紙背に徹する迫力・力量が要る。言い訳がましいなあ〜。


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清甘堂付近の神社
菓乃子の結婚相手岩崎礼二(山崎銀之丞)が殺人の容疑者として刑事に問い詰められるシーンが撮られた八坂神社。
実はいろいろ面白い所である。これまた平板な絵だなあ。


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神社横の通り
清甘堂の次男・堀内真吾(西川弘志)の嫁・堀内鞠子(秋元奈緒美)はこの道を通り家を出る。
飛び出しがちな、切れ長の眼が思いつめていた。

正面の楠の大樹は大林宣彦監督の「水の旅人」で山崎勉演じる
一寸法師のような侍・墨江小名彦が巨大なカラス?と格闘するシーンにも登場している。記憶に拠ると樹上だった。
「よらば大樹の陰」の諺はあるが、小市民に於いては記憶にはよらんが良いかも知れない。


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とある喫茶店?
鞠子の元恋人・葛原孝夫(布川敏和)が友人に会うシーンは浪漫座で撮られている。
手前のガラスケース、調度などは当然レイアウトし直されている。


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鞠子が、2番目に殺害される男から脅迫を受ける場所
佐賀県庁北側にある西の堀端である。この辺りは度々出てくる。
近辺には沢山の楠があるが、変な樹形だ。


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伊万里警察署付近
菓乃子の祖母・橘小百合(加茂さくら)が着物姿でめかしこみ現れたりもする、くすのさかえはし。

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伊万里警察署署内
2番目のドアから刑事が出てくるシーンがある。
佐賀県庁本館中央階段を上がって2Fの東側。
奥の人物は警察官ではなさそうだ。

この写真はサスペンスドラマを追ったに相応しいフレーミングだ。
見る者を不安に陥れるくらいの塩梅に傾いている。
フォーカシングスクリーンを換えねばいかん!
そうですよねカメラサービス佐賀さん。

撮影中1Fの警備に当たっていた人がずっとついて来た。
「怪しい者ではありません、TVドラマのロケ地を〜。ブログに〜。」と説明しながら近づくと、彼は解ったような解らんような顔をして一定の距離を保って後ずさりするではないか。

こんな世の中だ、危険な人物とここでも誤解されたか。

釈明を施してなお誤解に塗れるのは忍びなくもあるが・・・。
止む無し。シリーズ2に続く


<ゆっつら〜と館 T>





シリーズ


和菓子連続殺人事件第1話 佐賀市編
和菓子連続殺人事件第2話 小城市編

和菓子連続殺人事件第3話 唐津・伊万里
和菓子連続殺人事件第4話 道草(予定)

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2008年03月17日

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昨年11月の絵付け体験の様子。2日間で約60人の参加者が絵付けを体験しました。

佐賀城下ひなまつり
有田焼絵付け体験のご案内


日 時:平成20年3月21日(金)・22日(土)・23日(日)
午前11時〜午後3時
場 所:佐賀市呉服元町656広場そば ゆっつら〜と館    Tel 0952-40-8570

*参加費:1000円(1枚)
*完成品の送付を希望の方は、実費の負担をお願いします。




問い合わせ先

中央本町商業振興会
担当 山内 Tel 0952-22-6403 携帯電話 090-7296-6021
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2008年03月07日

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佐賀は全国で最も多くの「えびすさん」が鎮座されていると言われています。おなじみの「鯛えびすさん」の他にも大福帳を持ったり算盤を持ったり、踊っている「えびすさん」など四百数十体。
これらの「えびすさん」は商売繁盛、大漁祈願、あるいは北東に位置していることから、鬼門除けにとそれぞれが神様として古くから庶民の信仰の対象として愛され続けながら現在に受け継がれています。

「ひぜん張り子」はこの「えびすさん」をモチーフにして創作張り子を作り出し、佐賀の民芸品として、広く愛されるように丹精が込められています。粘土からの型おこし、和紙の張り込み、絵付けと行程の全てが手作業です。完成まで三週間を要します。


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ebitennnai.jpg 粘土の型おこし、和紙のかさね張りなど製作行程を説明するスタッフ。写真下の白い物は絵付けを待つ「えびすさん」です。
取材日3月7日は千葉県・山口県・北九州市など遠来の方はじめ、
多数のお客様がありました。

Ihariko12.JPG

logo.gifまつばら工房は松原神社裏手、松原川沿いにあります。川面の光もすっかり春めき、鯉たちも元気です。

まつばら工房 
〒840-0831 佐賀市松原2丁目4-9
TEL・FAX 952-23-5705


この記事は工房のパンフレットから抜粋して作成したものです。
佐賀市の恵比須については シリーズ3・4 も参照下さい。
照明の関係で実物とは色の違いが若干あります、了承願います。


          
<ゆっつら〜と館 T>


シリーズ

佐賀城下ひなまつり巡り1 佐賀座ギャラリー
佐賀城下ひなまつり巡り2 エスプラッツ
佐賀城下ひなまつり巡り3 恵比須ギャラリー
佐賀城下ひなまつり巡り4  まつや
佐賀城下ひなまつり巡り5 井徳屋
佐賀城下ひなまつり巡り6 ひぜん張り子まつばら工房

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2008年03月05日

当館の常連に、Mさんがおられる。Mさんは僕より少し年長だから“年女”を5回は経験しておられるはずだ。

常連さんだから随分お世話になっている。
今月の1日・2日に「うどん屋」を当館でやったが、この時も主力として頑張って頂いた。

隣のH本もH越も常連だから主力の任を充てられたのは当然である。うどん屋は、かのM、H、H、当館のH&Hの頑張りで予定より早めに“売り抜けた”。微力Tはなんとか踏ん張った。

後片付けも終わりトッコラ〜ト
(物事をなし終えて一息入れて腰掛けているような様子)
していると。

Mさんがホケマクイを持ち出した?

「ホケ」とは湯気のことである。「ホケノタチヨッ。」とは、湯気が立っている様を言い、「マクイ」は捲くるが転訛(てんか・・・なまった)したものと佐賀新聞社刊・志津田藤四郎著「佐賀の方言」にある。
「呆気」(ほうけ)と「ホケ」が同音であることから
「コノホケマクイガ。」と揶揄した。「この馬鹿が」である。

実体のない架空の物としても「ホケマクイ」は用いられる。

「マエサイ イタテ、ホケマクイ バ カッテキテ クレンコ。」
「前(家)に 行って ホケマクイ を(ば)借りて来て くれないか。」などのように「ホケマクイ」を知らない子どもたちに向けて使われた。

内実を知らない子どもは、前の家に行き
「オンジサン ホケマクイ バ カシテクンシャイ。」
と無邪気に頼んだものだった。
内実を知っている大人は不実なもので
「アリャー!ソイハナイ、トナイ ニ カシトッボー。アスケー イタテンサイ。」
と応えることを大人同士で暗約していた。
「あれー!それはね、隣の家に貸しているよ。あそこに行ってみなさい。」
こうしてその子は訪ねる先々で、似たような対応をされ、たらい回しにされた。

「内実」「不実」などと記したが、この佐賀弁が用いられていた時代は未だ子どもが多く、そして各家庭でも自分たちで“ものづくり”が行われていた。

例えば正月用の餅つき。もち米を蒸して、それを搗いて、雨戸などの広い板の上で丸める作業などが行われ、雑多・緊張状態となる。その際、好奇心と役に立ちたいと思う気持ちで一杯の子どもの存在は「人払い」の対象とならざるを得なかった。

今なら「2階に行ってゲームでもしてなさい!」「お金をあげるからコンビニにでも行ってらっしゃい!」となるのだろうか?
一家で完結する対応だ。

「不実」とは、本当はかまってやりたのだが、今はそうしてやれない親の気持ちを指し示していると解釈して頂ければ幸いだ。

物、施設が充分ではなかった時代
子どもは地域社会に見守られ育まれていた。
あの頃の子ども、「KY」などのスラングで逆に大人を煙にまく子どもも同じようにかわいい。

溢れるようなお金があっても
7歳の娘の親にはなれない。絵に描いたような格好の良い中年になれたとしても、15歳の息子の親父にはなれない。

最近漸くそれに気づいた。


<ゆっつら〜と館 T>




シリーズ

よかね佐賀弁1 「ま」さんのリクエストに応えて
よかね佐賀弁2 爽やかな佐賀弁
よかね佐賀弁3  ほけまくい

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2008年03月03日

当館常連のKさんがパネル展を見ておっしゃった。
「終戦直後の私たちは食とは、安くて美味く身を作るものと教わりました。あれから60年、
私たちは安いものを求めはすれど、美味しく食べる工夫、体を作る食に対して充分な関心を持ち、配慮をしているのでしょうか?」と・・・。

個食・弧食・固食・粉食・戸食・子食・濃食・小食。色々あるなあ。

低年齢層にまで広がる生活習慣病。ファストフードは「ファーストフード」として受け入れられているのではないだろうか。
食への無関心は医療費の高騰と無縁ではない。
食を考え直すのも良いだろう。


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「食事バランスガイドごま」と、「園児用給食」。試食もできます
コマは、回らないと倒れてしまいますが、回り始めるとけっこう傾いても倒れずに回り続けるものですね。
「食事バランスガイド」で、何をどれだけ食べれば良いのかを知ることができます。

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食べる事の大切さを、こどもにも分かりやすいように工夫されています。

主催/NPO法人 食育むすびの会
期間/3月3日(月)〜3月8日(土)
時間/10時〜17時まで
posted by スタッフ at 16:06 | Comment(2) | TrackBack(0) | スタッフ投稿!